2015/04/09

短期で900点取れる人,取れない人の決定的な違いとは?

▽中学・高校レベルの英語が決定的に大事

厳密な統計を取ったわけではありませんが,TOEIC受験者達からの相談を受け続ける中ではっきりと浮かび上がってきたことの一つが,短期で成果を出せない人の多くが中学・高校時代の英語の内容を疎かにしてきている,ということです。

学校によって進度に差こそあれ,中学生や高校生の頃に度々課された単語テストや文法テストをコツコツ消化してきた人にとって,TOEICに備えて新たに学ぶべき内容は驚く程に少ないのです。

その証拠として,時間に余裕があり,かつ中学・高校時代の教科書類をお持ちの方はそれらを総動員してTOEICの模試なり問題集なりをじっくり自分のペースで解いてみてください。一部の難解な単語や熟語を除き,何処かで見たような内容ばかりの筈です(関係代名詞も分詞構文も仮定法過去もちゃんとやっています)。

真面目な学生時代を送ってきたという自負のある方はおめでとうございます。学生時代の復習もそこそこに,TOEIC用の語彙強化等と公式問題集中心の学習で早期に得点アップが望めるでしょう。

一方で,中学・高校時代の内容なんてさっぱり忘れてしまったという方,いや,そもそもまともに勉強していなかったという方は,TOEIC対策の前にやるべきことがあります。基礎単語と基礎文法の復習です(参考:アンチTOEIC式学習法)。

▽900+に必要な単語集はコレだけ

とはいえ,そこまで心配する必要はありません。貴方が真面目な学生だったかどうかに関わらず,使用すべき単語集や文法書は変わらないからです(つまり,学生時代の復習のために余計にあれこれ買い揃えなくて良いということです)。ただ,当初は同じテキスト内のより基礎の部分を集中的に消化するよう心掛ければ良いだけです。

では,学生時代の復習及びTOEIC対策のために,どんな参考書を揃えれば良いのでしょうか。今回は単語集をご紹介します。

▽TOEFLテスト英単語3800


先ずは『TOEFLテスト英単語3800』です。「いきなりTOEFLの参考書を紹介する奴があるか!」という突っ込みの声が聴こえてきそうですが……大丈夫です。TOEFL対策本として定評のあるこの単語集,TOEIC対策本としても十二分に通用します。

私は学生時代にTOEIC990点を取りましたが,使用した単語集はこの本1冊だけです。自信を持ってお薦めします。

TOEIC受験者の間では有名だった杉村太郎さんの本でも触れられていましたが,『TOEFLテスト英単語3800』ではRank1, 2を完璧にした上で,余裕があればRank 3を憶えてゆくと良いでしょう。音声付きなので移動中でも復習ができて大変便利です。


▽SVLシリーズ


次に,アルクの『究極の英単語』,通称SVL (Standard Vocabulary List)シリーズです。TOEIC学習者のみならず,英語学習者全般に大人気の超有名単語集ですね。私もTOEICやTOEFLの学習後,語彙に抜けが無いか確認するために使用しました(原則として自分で使用したものしか紹介しません)。

SVLシリーズにはVol. 1から4まであるのですが,普通に対策する分にはVol.1とVol. 2だけ,語彙に関して取りこぼしの無いよう万全を期したいという方はVol. 3まで消化すると良いでしょう。TOEIC900点を取るだけならVol. 4は少々行き過ぎです。

もっとも,Vol.1には非常に初歩的な単語が多く含まれているので学習の中心はVol. 2の3,000語になるでしょう。一方で,「中学・高校時代に勉強をさぼってしまった!」という方はVol. 1もしっかり消化することで問題無く追い付くことができる,というわけです。

なお,このSVLシリーズの音声は別売りです。以下を入手しても良いですし,iTunesでVol.毎に音声ファイルを購入することもできるようです。ただコスパを考えたらTOEFL3800の方が良いですね。



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