(これはTOEIC学習法・英語学習法共通の記事です)
▽最強のリスニング教材は「聴き取れるようになりたい対象」そのもの
結論から書きましょう。
CNNをストレス無く視聴できるようになりたい人にとって,CNNこそが最強のリスニング教材です。
SitcomシリーズFriendsが字幕無しで理解できるようになりたい人にとって,FriendsのDVDが最強のリスニング教材です。
隣に住むアメリカ人の◯◯さんご夫妻とコミュニケーションが取れるようになりたい人にとって,◯◯さんご夫妻との会話の録音データこそが最強のリスニング教材です。
ここで言いたいことは2つ。万能のリスニング教材なんてものは存在しないということと,聴き取れるようになりたい対象そのものが最強のリスニング教材であるということです(超重要)。
▽最強のTOEICリスニング教材は公式問題集
私がアンチTOEIC式勉強法で特定のリスニング教材を紹介しない理由も,ここにあります。
公式問題集を買えば,本番と同じ声優さんが本番と同じ形式で吹き込んでくれた1.5時間分(45分×2)もの音声が手に入るではないですか!
新しいものから順に3冊分も揃えれば実に合計で4.5時間分。これを狂ったように何度も何度も聴いて聴いて聴きまくるのです。4.5時間分ものリスニング教材,他の教材に手を出している余裕なんかありません。
さて,精聴,シャドーイング,通学・通勤時や家事中の聴き流し,スクリプトの読み込み……様々な角度から切り込んでゆくと,問題文や解答を暗記してしまっている自分に気が付くでしょう。これはとても良い傾向です。
リスニングにしろリーディングにしろ,内容を暗記してしまうくらい徹底的に反復して「もういいよ……Mikeの都合が悪くなって,水曜14時のミーティングが木曜13時に変わったんでしょ……」などとうんざりするようになったとき,あなたの得点力は飛躍的に向上しています。
▽「聴き取れるようになりたい対象」そのものの教材化が難しい場合
教材化するには音声とスクリプトが必要ですが,残念ながらそれが難しい場合もあります。
冒頭の例だと,隣に住むアメリカ人の◯◯さんご夫妻のケースがそれですね。
わざわざ会話を録音させてもらって誰かに文字起こしを依頼するなんてのも気が引けますし。
このように「聴き取れるようになりたい対象」そのものの教材化が難しい場合には,次善の策で似たような教材を探すべきです。
お隣のご夫妻とはくだけた日常会話を交わす仲なのであればSitcomなどに優秀な教材を見出だせるかもしれません。
間違っても大統領就任演説なんかを教材としてはいけませんよ。
大事な事なので,最後にもう一度書いておきましょう。
聴き取れるようになりたい対象そのものが最強のリスニング教材である。よって,何にでも効く万能のリスニング教材などというものは存在しない。